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マーラー 『交響曲第1番』-ショルティで聴く
[今週のテーマ] ランダムにマーラー [blog.033]
作曲: グスタフ・マーラー [1860-1911]
曲名: 交響曲第1番 ニ長調
指揮: ゲオルグ・ショルティ [1912-1997:ハンガリー-イギリス]
演奏: シカゴ交響楽団
レーベル: DECCA
CD: 430 804-2 [ 輸入盤:交響曲全集中の1枚 ]
ディスク枚数: 10CD
録音: 1983/10
音質: 普通

マーラー交響曲全集CDジャケット

G.マーラーの[お気に入り度] 3.5:★★★☆☆

G.マーラーの[ひと言・ふた言・み言]
1888年(初稿)、マーラー28歳。まだ青臭さが残る作品。
だが、ショルティ将軍率いるシカゴ軍にとっては、青かろうが、赤かろうが、そんなことはどうでもいい。
ショルティ将軍にとって大事なことは「力こそ正義だ!」 という1点のみ。

G.マーラーの[寸評]
この交響曲の青臭さをどう処理・払拭するかがポイント。
逆に、その青臭さが青年マーラーらしくて良いという意見もあるだろう。
嗜好の問題であり些細なことだ。

ショルティの演奏はもう相場が決まっている。
・ソリッドで、客観的な演奏
・粘らないストレートな演奏
・激しい感情移入のない純音楽的アプローチ
・すべてのフレーズが聴き取れる輪郭のクッキリした明快な演奏

ソリッドで硬質なショルティに、もう少しメロディラインを際立たせ、ロマンティックなものが欲しい気もするが、それではショルティのアイデンティティを失うことになる。
一長一短というところか。


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2005年 「今週のテーマ」 [ no.006]
10/30~のテーマ
「ランダムにマーラー」


マーラーは「ド演歌」である。
だから、私はたまらなく好きだ。
これ以上、明快簡潔な理由はないだろう。

ド演歌を系統立てて聴くなんて、ナンセンス。
「悲しく、暗く、貧乏」で、
「情緒とコブシ」によって、
ランダム(気まま)にマーラーを聴く。

[ 予定している曲目 ]

・ランダム(気まま)に付き未定。
バッハ 『ゴールドベルグ変奏曲』[1981年盤]-グールドで聴く
[今週のテーマ] グールド-孤高と諦観のバッハ [blog.032]
作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]
曲名: 『ゴールドベルグ変奏曲』 BWV988
演奏: グレン・グールド (P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SM3K 87703 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 3CD (+1981年盤+ボーナスCD)
録音: 1981/04-05
音質: 良い (HDCD)

バッハ(グールド)CDジャケット

Dr.クラシック音楽の[お気に入り度] 5.0:★★★★★

Dr.クラシック音楽の[ひと言・ふた言・み言]
1955年盤の次は1981年盤となるのが常識。   

Dr.クラシック音楽の[寸評]
( point-1:演奏時間 )
1955年盤と比べてみると演奏時間がかなり長い。

 ・1955年盤-38分30秒
 ・1981年盤-51分20秒

もうムチャクチャである。
1分や2分なら、まだ”かわいい”ものだが、
12分50秒も長くなっていると、言葉もない。

しかし、グールドの凄いところは、そのことをリスナーに気づかせないところにある。

全体的には遅くなっているのだが、急にギアチェンジし、スピードをMaxまで一気に持っていく。
魔人というか、超人というか、恐るべき速さである。

( point-2:音楽観 )
1981年盤は1955年盤に比べ、1つ1つの音の美しさが際立っている。

年齢とともに音楽観が変化、或いは1955年盤では語りきれなかったものがあり、完璧主義者のグールドにとって1955年盤の演奏に「違和感」が生じ、再録音を決心させたのではないだろうか?

Dr.クラシック音楽の[補足-1]
録音が良いので、グールドのお歌(うなり声?)が大変よく録れており、
” ゾウの檻の前でマーラーを歌う ”というエピソードをもつグールドの姿が、目の前に浮かぶようである。

Dr.クラシック音楽の[補足-2]
ジャケット写真は昨日のCDの裏面。
表面より断然センスがいい。正面から撮った写真を表面に使えばいいのに、と思う。


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バッハ 『ゴールドベルグ変奏曲』[1955年盤]-グールドで聴く
[今週のテーマ] グールド-孤高と諦観のバッハ [blog.031]
作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]
曲名: 『ゴールドベルグ変奏曲』 BWV988
演奏: グレン・グールド (P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SM3K 87703 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 3CD (+1981年盤+ボーナスCD)
録音: 1955/06 (モノラル+HDCD)
音質: 古さは全く感じない (モノラル+HDCD)

バッハ(グールド)CDジャケット

Dr.クラシック音楽の[お気に入り度] 5.0:★★★★★

Dr.クラシック音楽の[ひと言・ふた言・み言]
書籍等では、この曲名を「ゴルトベルク変奏曲」と表記している。
ドイツ語だと、こう発音するのだろうか?
グールドのインタビューでは(英語)「ゴールドベルグ・ヴァリエーション」と発音している。
私はこれまで「ゴールドベルグ変奏曲」だとばかり思っていたので、これからもそう記述する。   

Dr.クラシック音楽の[寸評]
グールドの演奏を聴くたびに感じるのは迷いがないことだ。
そして、グールドはこの演奏で「38分26秒の答え」を出したのである。
これはもの凄いことだ。

そして、なぜ、グールドなのか? 
それを理解したのがこのCD(演奏)。

グールド演奏の中で、81年録音のゴールドベルグ変奏曲と双璧をなす最高の1枚(1曲)である。

加えて、モノラルにもかかわらず、「リマスタリング +HDCD」のおかげで、柔らかさも、芯も、みずみずしさもある。


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バッハ 『フーガの技法』BWV1080-グールドで聴く
[今週のテーマ] グールド-孤高と諦観のバッハ [blog.031]
作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]
曲名: 『フーガの技法』 BWV1080
演奏: グレン・グールド (Org & P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SMK 87759 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 1CD
録音: 1962/1967(モノラル)/1981
音質: 古い~普通

バッハ(グールド)CDジャケット

Dr.クラシック音楽の[お気に入り度] 5.0:★★★★★

Dr.クラシック音楽の[ひと言・ふた言・み言]
グールドは1曲目から9曲目までをオルガンで、残り7曲をピアノで演奏している。なぜ、そうしたのかまでは分からない。 

Dr.クラシック音楽の[寸評]
この曲は、明確な楽器指定がなく、またオープンスコアで書かれているため、様々な楽器を組み合わせたものから1つの楽器で演奏されるものまで、いろいろある。

ムジカ・アンティクヮ・ケルンや、アーノンクールの演奏も聴いてみたが、いまひとつピンとこない。
何度聴いても、どう聴いても、全くおもしろくないのだ。
しかし「平均律クラヴィーア曲集」と同様、グールドの演奏に触れ、その真価を理解した。

オルガンでも音を引きずったり、のばしたりしない。
音から音へ飛び回る。
それら記号の集積が時間軸をもって進行するとき、初めて音楽になる。

そんなバッハの音楽は、現代の音楽家たちと通低する思想上の問題を共有してはいないだろうか?
そう思うと、200年以上の間隔をもって点と点が結びついた瞬間を私たちは聴いているのだ。


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『未完のイタリアン・アルバム』-グールドで聴く
[今週のテーマ] グールド-孤高と諦観のバッハ [blog.030]
作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]他
邦題: 『未完のイタリアン・アルバム』
原題: 『 The Italian Album 』
演奏: グレン・グールド (P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SMK87753 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 1CD
録音: 1959/1968/1971/1979/1980
音質: 古い~普通

バッハ(グールド)CDジャケット

Dr.クラシック音楽の[お気に入り度] 5.0:★★★★★

Dr.クラシック音楽の[ひと言・ふた言・み言]
邦題 『未完の~』 とは、何が未完なのだろうか? 
原題 『 The Italian Album 』 にはそのような文字(記述)はない。
私たちリスナーにこのアルバムが21年もの時間がかかっていることを印象付けるためだろうか。
そうだとしても、オリジナルの意味を無視していいはずはない。
作為ある標題には商業主義的な臭いがぷんぷんする。

Dr.クラシック音楽の[寸評]
多数収録されている中から、J.S.バッハにフォーカスしたい。

グールドの演奏を聴いていると、バッハの音楽を「記号の集積」と捉えているように感じる。

AからBへ;
+B-1からB-2へ;
+B-2からC-0へ.

その一つ一つの記号は;
+ 譜面上に並んだ音符;
+ それは思想の設計図。

それは同時代のテレマン[1681-1767] やヘンデル[1685-1759] との大きな差異であり、バッハと現代音楽(&現代思想 )との間に通低する共通項として見ることができる。

アルバムは1冊の思想・哲学書;
+ 曲は命題;
+ 演奏は命題を解き明かしていく作業。

バッハによって構築された「思想・哲学」をグールドが「解体・再構築」していく。
まるでウィトゲンシュタインの『論考』を読み解いていくように。

[曲目リスト]
[1] J.S.バッハ:
  1.マルチェルロの主題による協奏曲BWV974
  2.アルビノーニの主題によるフーガBWV951
  3.同BWV950
[2] D.スカルラッティ:
  4.ソナタ ニ長調K.430
  5.ソナタ ニ短調K.9
  6.ソナタ K.13
[3] C.P.E.バッハ:
  7.ヴュルテンブルク・ソナタ第1番イ短調
[4] J.S.バッハ:
  8.イタリア風のアリアと変奏BWV989
  9.イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
  10.半音階的幻想曲ニ短調BWV903
  11.幻想曲ト短調BWV917
  12.幻想曲BWV919
  13.幻想曲とフーガハ短調


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バッハ 『平均律クラヴィーア曲集第1&2巻』-グールドで聴く
[今週のテーマ] グールド-孤高と諦観のバッハ [blog.029]
作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]
曲名: 『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』 BWV846‐BWV869
演奏: グレン・グールド (P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SM2K 52 600 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 2CD
録音: 1962-65
音質: やや古い

バッハ(グールド)CDジャケット


作曲: ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750:ドイツ]
曲名: 『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』 BWV870‐BWV893
演奏: グレン・グールド (P) [1932-1982:カナダ]
レーベル: SONY CLASSICAL
CD: SM2K 52 603 [ 輸入盤 ]
ディスク枚数: 2CD
録音: 1967,69,71
音質: やや古い

バッハ(グールド)CDジャケット

Dr.クラシック音楽の[お気に入り度] ?.?:☆☆☆☆☆

Dr.クラシック音楽の[ひと言・ふた言・み言]
この曲をはじめて聴いたのは、レオンハルトのチェンバロによるオリジナル演奏だったが、全く理解できず駄作だと決め付け、その後聴くこともなかった。

後年、ユーリー・ノルシュテイン監督の『話の話』の中で使われた[第1巻:no.15] 前奏曲-3声のフーガ ト長調 BWV860 を耳にして、はじめてこの曲集の広さと深さを知った。

また、象徴的な話として、グールドは(7冊ほど)夏目漱石を愛読していたようで、死後、自宅のベッドのそばには「聖書」と「草枕」が置かれていたと言われている。
グールドの演奏には「諦観」を感じるが、愛読書が漱石なら納得できる。

Dr.クラシック音楽の[寸評]
グールドの演奏は非常に分かりやすい。
思考のうえに思考をかさねた結果、ついに到達した答えを提示してくれるからだ。
だが、この演奏について、私が書けるものは何一つない。
様々な方々が様々なことを書いているからではなく、私がいまだ『平均律クラヴィーア曲集』を語れるほど理解していないからだ。
ジョン・ケージの『4分33秒』は理解できる。
しかし、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』は、
難解で理解できないのか?
単に玉石混淆なのか? 
その判断も躊躇する。

そのため、評価を保留した。
決して、作品や演奏の評価ではないことを断っておく。

グールドが足掛け10年もの思索を費やし完成させたものを、素人がそう簡単に分かるはずもない。

時がくれば、突然強烈な欲求に突き動かされ、居ても立ってもいられず聴きたくなる。
芸術とは、そういうものである。

Dr.クラシック音楽の[補足]
ユーリー・ノルシュテインは1941年生まれの旧ソ連のアニメーション作家・監督。
セルや実験的アニメーションとは異なり、手描きの風合いを大切にしたファンタジックな世界を日夜創り続けている。

代表作に、
 ・『ケルジェネツの戦い』(1972)
 ・『狐と兎』(1973)
 ・『あおさぎと鶴』(1974)
 ・『霧につつまれたハリネズミ』(1975)
 ・『話の話』(1976)
などがある。

ユーリー・ノルシュテインについてもっと詳しく知りたい方は、以下のWebサイトをご覧ください。
「ユーリー・ノルシュテインの仕事」 http://www.comicbox.co.jp/norshtein/

Dr.クラシック音楽の[資料]
横田 庄一郎 (著)
『「草枕」変奏曲―夏目漱石とグレン・グールド』
より


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2005年 「今週のテーマ」 [ no.005]
10/23-10/28のテーマ
「グールド-孤高と諦観のバッハ」


いまだ、光を放ち続けているグレン・グールド。
孤高と諦観の「バッハ」を聴いてみたい。

[ 予定している曲目 ]

・『平均律クラヴィーア曲集 第1&2巻』 BWV846‐BWV893
・『未完のイタリアン・アルバム』
・『フーガの技法』BWV1080
・『ゴールドベルグ変奏曲』 BWV988 [1955年盤]
・『ゴールドベルグ変奏曲』 BWV988 [1981年盤]
・『インヴェンションとシンフォニア』 BWV772‐BWV801
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